2015年5月20日水曜日

プーランク:15の即興より第13番 Poulenc: Improvisation No.13

フランシス・プーランク(1899-1963)はフランス・パリ生まれの作曲家、ピアニスト。独特の和声語法、アイロニー、サルカスム、ノスタルジーの美しい曲を多くのこしている。卓越したピアニストでもあったので、高度はピアノの演奏技術を求める曲も多い。プーランクの父親は、製薬会社の創業者のひとりで、のちに大化学・製薬会社に発展した。(現在は閉業) プーランクは当時の上流社会に出入りし、プロコフィエフをフランスの聴衆に紹介するなどもした。
プーランクはピアノの弟子をただ一人だけとった。その唯一の弟子がガブリエル・タッキーノGabriel Tacchinoである(ちなみに我が師である)。タッキーノはプーランク唯一の直弟子として、プーランクの教えや楽譜には書かれていないプーランクの自作を演奏する上での要求を伝える貴重な存在である。現在タッキーノはパリ・スコラ・カントルムSchola Cantorum音楽院で教鞭をとっている。

15の即興第13番はノスタルジックな作品。大げさな表情をつけた演奏はふさわしくない。あくまで自然に。
プーランク:15の即興 第13番
youtubeでタッキーノの演奏が聴けます。

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