ジゼルは踊りが得意な無邪気な農民の娘。貴族の身分を隠して村にやってくるアルブレヒトと結婚の約束をしている。しかし、アルブレヒトには貴族の婚約者がいた。ジゼルをひそかに慕う村の青年ヒラリオンはアルブレヒトの事が気に入らない。彼が村人でないことも察知している。あるとき偶然アルブレヒトの婚約者(貴族の娘)が村を通りかかり、ジゼルの家で休憩することに。ジゼルは彼女に踊りを披露する。すばらしい踊りに感激した彼女はジゼルに首飾りを褒美として授ける。ヒラリオンはアルブレヒトの正体を暴くのに絶好の機会とばかりに、ジゼル、アルブレヒト、貴族の婚約者を鉢合わせさせる。なぜみすぼらしい服装をしているのかと婚約者に尋ねられたアルブレヒト、ばつが悪い。ごまかそうとするものの、彼女への挨拶(貴族式の)をせざるを得ない。これを見たジゼル、彼は自分の婚約者だと言う。しかし、貴族の娘も彼は自分の婚約者だと言う。ますますきまりが悪いアルブレヒト。ジゼルはとうとう、アルブレヒトは貴族の身分を隠していたこと、村の農民の娘であるジゼルは身分が違うアルブレヒトと結婚できないことがわかり、大変なショックを受け、気がふれてしまう。錯乱の中で踊り続けたジゼルは、アルブレヒトの腕の中で死んでしまう。(第1幕終わり)
第2幕は森のほとりのジゼルの墓周辺で展開する。あまりの悲しみにジゼルの墓でうなだれるアルブレヒト。ヒラリオンもこっそりやってきていた。実はウィリスという結婚前に亡くなった若い女性たちの亡霊が住む森。ジゼルも結婚前になくなり、ウィリスの一員になっていた。亡霊たちは夜に現れるのだ。ヒラリオンは亡霊たちの罠にかかり -踊りつづけらせられ疲れ果てて死ぬまでやめさせてもらえない- 力尽きる。アルブレヒトはウィリスに踊らせられそうになるものの、なんとかとめようとするジゼルの必死の努力によって死を免れる。-夜明けが来たのだ。ウィリス達は朝になると姿を消すのである。ウィリスとなったジゼルもアルブレヒトの前から姿を消さなければならない。アルブレヒトは一人残され悲しみに沈む。
youtube動画はザハロワ(ジゼル)とボレ(アルブレヒト)主演。
バレエの初めから終わりまでご覧になりたい方はこちら。ミラノ・スカラ座バレエのジゼル。
0 件のコメント:
コメントを投稿